津軽藩ねぷた村、立佞武多の館、ワ・ラッセ、(ねぶたの里)

いつでも「ねぶた」が見られる所

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 青森市の郊外、八甲田山麓にはごく最近まで青森自然公園「ねぶたの里」があった。火山の裾野特有の広々した風景の林に囲まれた一角を野外リクリエーション施設として、その中に青森ねぶたの展示施設「ねぶた会館」などがあった。ところが東北新幹線の青森開通に合わせて、青森駅近くに類似の青森市文化観光交流施設「ねぶたの家 ワ・ラッセ」が造られたためもあってか、閉園に追い込まれた。

 ねぶたの里には大型のねぶたが常時10台以上展示され、各ねぶたは内部に点灯して、笛や太鼓の音で祭りの雰囲気を醸し出していた。ねぶたは木や針金で形を造り、和紙を張って仕上げる。その題材は武将の勇姿や歌舞伎の名場面などを、ごてごてとした北方的デザインで仕上げられ、各々は大きく異なった姿を見せていた。またねぶたの下絵や作り方などの説明もあり、興味深かった。

このような施設ならば夏祭りの期間でなくても、祭りの雰囲気が多少は味わえるように思えた。ねぶたの里の後続施設に当るラ・ワッセは展示ねぶたが5台とやや小ぶりだが、青森駅前という交通至便の場所で青森ねぶたの全容を展示ホールとミュージアムで紹介している。 ねぶたという言葉は、心身のけがれや眠気を川に流す意味の、ねむけ流しに由来するといわれる。

この習俗は全国に広く分布していたようだが、青森県ではそれが独特な形で発展し、県内各地で行われる内に、ねぶたの形態にも著しい地域差が発生じた。青森のものが組み(人形)ねぶたなら、弘前では「ねぷた」と称し扇形の扇ねぶたであり、五所川原市では高さが22メートルもある立ち姿の立ちねぶた(立佞武多)だ。また黒石市では人形ねぶたと扇ねぶたが共存している。

 ところで弘前市の弘前城濠端には「津軽藩ねぷた村」があり、藩政時代の米倉を再利用して、弘前のねぷた(ねぶたではない)が展示されている。ねぷた村の近くには古い町並みの残る仲町がある。この一帯には中級武士が住んでいた御家中屋敷や大きな商家などが往時の面影を残しており、仲町伝統的建築物群保存地区になっている。

 弘前では扇ねぷたが主流で、その正面には三国志から採った武者絵が、また背面には美人画が描かれている。館内にはあんどん風の古典ねぷたから組みねぷたに、そして末広がりを意味する扇ねぷたへの変遷過程が説明されている。館内には鏡絵と見返り絵が描かれた大きな弘前ねぷたが何基も展示されている。

 さらにねぷた絵師の紹介や、ねぷた祭りの際によく起こった「ねぷたけんか」に関しても解説されている。扇ねぷたも当初は縦長だったが、現代では安定感のある横長のものに変わったが、その発展過程には名ねぷた絵師・故竹森節堂の貢献が大きかったという。

tatineputa また五所川原市には「立佞武多の館」があり、当地独特の立佞武多(たちねぷた)を展示している(写真参照)。これは台座共の高さが22mもあり見上げるような立ち姿だ。このように背の高いねぷたはすでに明治時代に出現し、その高さを競っていたそうだが、その後は電線が邪魔になり小型化したそうだ。

 1996年に往年のねぷたの写真や図面から22mのねぷたを復活して立佞武多と名付けた。当館には3基のねぷたが保存展示されているが、8月の祭りの際はこのビルのガラス外壁を開いて出陣する。なお、ねぷたは和紙張りであり、その更新のため常時新しい作品が分解された状態で製作されているという。

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(作成日: 99/08/25、 更新日:1/0/03 )

 

(施設情報参考)名称_住所_電話番号_駅からの概算路線距離(駅からの概略方位と直線距離)・所要時間・バス_展示規模_対象_開館時間(受付終了時刻)_休館日_備考_{施設情報確認日}開閉館時間と休館日はよく変るし臨時休館もある。事前確認が賢明

 

青森自然公園 ねぶたの里_廃業

 

津軽藩ねぷた村_青森県弘前市亀甲町61_TEL 0172-39-1511_

a)  JR奥羽本線弘前駅から2.4km(50deg.W 1,8km)徒歩32分、タクシーあり。

b)  弘前駅4番バス乗り場から弘南バス100円バス「ためのぶ号」を利用し約15分「津軽藩ねぷた村」下車。(ただし冬季は運休)

c)  弘前駅の7番バス乗り場から弘南バス浜の町線または石渡線などで約12分「亀甲町角(かめのこうまちかど)」下車徒歩1分_

駐車場 普通車100台以上_中_大人子供_

9:00-17:30(17:00)(411)

9:00-17:30(17:00)(12〜3月、ただしこの期間の16:00以降は、津軽三味線生演奏や一部民芸品実演は行わない)_

12/31だけ_{17/03/13}

 

立佞武多の館_青森県五所川原市大町506-10_TEL 0173-38-3232_

a)JR五能線五所川原駅・津軽鉄道津軽五所川原駅から0.5km徒歩7分(75degs. 0.45km)_中_大人子供_

b)青森駅前から弘南バス五所川原駅前行きで約1時間10分も便利、バス終点からは徒歩7分_

駐車場 あり。

9:00-19:00(4〜9月)

9:00-17:00(10〜3月)

なお8月や年末には営業時間の変更あり_

1/1だけ(ただし営業する場合もある、要照会)_{17/01/31}_なお別料金の美術ギャラリーにはその他入れ替えのための休館日あり

 

ねぶたの家 ワラッセ_青森市安方1-1-1 青森市文化観光交流施設内_TEL 017-752-1311_

JR青森駅そば、徒歩1〜2_

駐車場 有料 普通車120_

ミュージアムと展示ホールの開館時間は

5〜8月 9:00-19:00

9〜8  9:00-18:00

12/311/18/98/10(ミュージアムと展示ホールは休み)_{15/04/03}