本応擧芦雪館

応挙の絵や芦雪の襖絵の裏に

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 「ここは串本、向かいは大島…」と串本節で知られる串本町は、紀伊半島の南端に位置する。現在でも大阪からは、特急で3時間あまり掛かるから、昔の人がここまで来るのは大変だっただろう。

 串本の無量寺(挿絵参照)は円山応挙と長沢芦雪(ろせつ 1754-99)の見事な襖絵を所蔵し、「串本応擧芦雪館」で公開している。この寺は別名を絵の寺とか芦雪寺と呼ばれ、芦雪の絵や、鎌倉から江戸時代に至る多くの絵画や墨蹟を収蔵している。それには障壁画を中心にして多数の重要文化財が含まれている。

 寺の門前にはフェニックスが植えられ、いかにも南国風の平和なたたずまいを見せる。けれども応挙や芦雪という江戸中期の大画家の力作が、なぜここに残されたのだろうか。実はそこに悲しい歴史が隠されていた。

 当地方は約180年に一回ぐらいの間隔で、マグニチュード8規模の巨大地震(南海地震)が起こっている。1707年、この地を襲った大地震で発生した津波は、串本町の真ん中にある寺を流した。その寺が流されたことは、町全体に被害が及んだことを意味している。

 その寺を18世紀末に再建した住職は、たまたま応挙の友人だった。その新築祝いとして応挙は彼の絵を託して弟子の芦雪を派遣し、障壁画を描かせた。このような理由で寺には芦雪の描いた襖(ふすま)絵が多数残り、襖に描かれた愛嬌のある虎?が躍動感たっぷりに襖から飛出そうとしている。障壁画といえば一般に静的な絵が多い中で、芦雪の絵には色々な動物が個性的に描かれ素晴らしい。

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(作成日: 00/07/21、 更新日: )

 

(施設情報参考)名称_住所_電話番号_駅からの概算路線距離(駅からの概略方位と直線距離)・所要時間・バス_展示規模_対象_開館時間(受付終了時刻)_休館日_備考_{施設情報確認日}開閉館時間と休館日はよく変るし臨時休館もある。事前確認が賢明

 

串本応挙芦雪館_和歌山県西牟婁郡串本町串本 833 無量寺境内_TEL 0735-62-6670(応挙芦雪館)_

JR紀勢線串本駅から0.9km(25deg.W 0.7km)徒歩12分_

駐車場 無料10台_小_大人_

9:30-16:30(16:00)_

年中無休、臨休あり_ただし雨天の場合には収蔵庫の拝観ばできない_{17/05/02}