川崎市市民ミュージアム

考古・歴史から漫画までを紹介する

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参照(川A)  参照(川B)  参照(川C)  参照(田中丘隅A)

 川崎市といえば一般的に工業の盛んな工場地帯というイメージが強い。しかし、近年は西部丘陵地帯の住宅開発が進み、東京のベットタウンとしても発展している。このような町に「川崎市市民ミュージアム」が造られ、「都市と人間」を基本テーマとして運営されている。

 当館は郷土の博物館として通常見られる考古・歴史・民俗・郷土関連の美術品のほかに、大衆芸術や複製芸術の作品を多数収蔵している点に特色を持つ。すなわち郷土博物館に現代美術館を加味した形で構成され、幅広い人々の参加を目指している。

 ここには現代都市文化の形成に大きな役割をはたしているグラフィック・写真・漫画、及び映画やビデオの映像作品など、大衆文化の作品や複製技術を駆使して作られた芸術作品のギャラリーが設られた。映画では世界各国の名画や国内独立プロの作品が上映されている。

 グラフィックコーナーではポスターやポップアートの版画などが公開されている。漫画コーナーでは時局風刺漫画、風俗世相漫画、ストーリー漫画などの解説、原画や単行本などの展示を行っている。またストーリー漫画のジャンルを開拓した手塚治虫(おさむ)関連資料も収蔵している。写真の分野では内外のドキュメンタリー作品を収集している。

 一方、当市は多摩川の下流域に所在して、色々な面でその恵みを受けてきた。例えば稲作ではかんがい用水は貴重なもので、昔はよく水争いが起きた。用水路が開削され、その水を公平に分配するために考案された円筒分水に関する説明もある。また飲料水・工業用水・木材や物資の輸送、また砂利のない平野部への砂利の供給などと、川は多くの恩恵をもたらした。

 その反面、水害も度々あった。この川の中下流部は洪水の度に流路が変わる暴れ川で、広い氾濫原を形成していた。東海道の橋も江戸初期には架けられていたが、再三の流失で元禄時代からは渡し舟に変わった。有名な六郷の渡しだ。明治初年に架橋されてからも、大正末に強固な橋が完成するまで再三流失している。

 そのため東海道の通る川崎宿は盛り土上に並んでいたそうだ。宿場を通過する旅人や物資交流の有様の紹介、川崎宿や本陣の模型展示などもある。なお川崎宿の名主だった田中丘隅はその活躍で歴史に名を残している。また民俗行事のコーナーでは農村の正月行事のセエノカミ小屋が目に付く。

 当館の展示を見ると、昔の歴史から現代都市文化へ一挙に飛躍したような印象を受けるが、それはこの町が東京や横浜と違って文明開化時代の過程に余り華々しい歴史がなかったためだろう。その代わり工業都市・川崎発展の歴史を象徴する製鋼用の大きなトーマス転炉(挿絵参照)が庭にでんと据わっている。

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(作成日: 02/10/21、 更新日: )

 

(施設情報参考)名称_住所_電話番号_駅からの概算路線距離(駅からの概略方位と直線距離)・所要時間・バス_展示規模_対象_開館時間(受付終了時刻)_休館日_備考_{施設情報確認日}開閉館時間と休館日はよく変るし臨時休館もある。事前確認が賢明

 

川崎市市民ミュージアム_川崎市中原区等々力 1-2 等々力緑地内_TEL 044-754-4500_

JR南武線と東急東横線・目黒線の武蔵小杉駅北口から2.5km(40deg 1.8km) 徒歩33分、同 駅北口の市バス1番乗り場から市民ミュージアム経由各系統を利用し約10分「市民ミュージアム」または「市民ミュージアム前」下車_

駐車場 等々力緑地公園駐車場(有料)を利用_大_大人子供_

9:30-17:00(16;30)_

月曜日(祝日・振替休日に当たれば開館)

祝日・振替休日の翌日(ただし土・日曜日に当たれば開館)、年末年始_{17/03/10}