川越市立博物館、川越城本丸御殿、川越まつり会館

老中の城と蔵の町

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参照(御殿A)  参照(御殿C)  参照(御殿D)  参照(御殿E)

参照(蔵の町A)  参照(蔵の町C)  参照(蔵の町D)  参照(蔵の町E)

参照(新河岸川舟運A)  参照(江戸型山車B)

 最近では土蔵造りの住宅もやや減ってきたが、川越は蔵の町といわれる。土蔵造りは江戸時代から防火上の見地から各都市で奨励されていたが、川越の土蔵造りは明治26年の大火の際、その有効性が再認識されて急速に増加した。明治40年には約80軒の蔵造り住宅があったそうだ。

 江戸時代の川越は、新河岸川(しんがしがわ)の舟運によって江戸への物資供給地として栄えた。また川越城には歴代、譜代大名が封ぜられ、在城藩主8家21人の中から大老が2人、老中6人が出たそうで、老中の城とも呼ばれていた。

 中でも知恵伊豆とあだ名された松平伊豆守信綱は城下町の建設、川越街道の整備、野火止用水路の開削などに業績を残した。新河岸川の舟運が始まったのも彼の治世下の17世紀中ごろだった。以来、川越は江戸との交流が盛んになり町人文化も栄えて、小江戸と称されるほどの繁盛だったという。それでも幕末には江戸湾防備の負担に苦しんだ。

 新河岸川の舟運は明治時代にも栄え、市内には7ヵ所の河岸場があった。その内、上新河岸・下新河岸・牛子河岸だけでも明治初期には15軒の問屋があり、活発な物流が行なわれた。明治前半には織物取引が盛んで、その当時は県内第一の都会だった。だが大火によって大損害を受け町の四割近くが焼失した。それでも大正時代には県内最初に市となった。

 「川越市立博物館」は川越城の二の丸にあり、当館には川越のたどった歴史や考古・民俗資料を展示している。その展示では河越の夜戦で知られる中世の戦乱と太田道灌の話、松平信綱と城下町、天海僧正と喜多院、舟運と産業文化、蔵造りの町並みと蔵の構造、にぎやかな川越祭りの情景などが紹介されている。

 蔵造りの展示では蔵の断面を見せる実物大の模型がある。重たい蔵の土台を作る作業台や建て前の飾りなども展示されている。大きな蔵は土壁の厚さが20〜30センチもあり、重さは100トンにもなるから地業が大切だ。その重さの半分は立派な鬼瓦やその背後のカゲ盛など、瓦を載せた屋根の重さである。蔵造りの建築は大きな費用が掛かったが、この町の商人の経済力がそれを可能にした。

 なお当館は15世紀末の太田道灌の築城遺跡上にある。また当館の近くにある「川越城本丸御殿」(写真参照)は1848年造営の建物で、本丸御殿の玄関と大広間の部分が現存する。内部には藩政資料などが展示され、博物館とセットで参観できる。

 ところで毎年10月の川越祭りには多くの江戸型山車が運行されてにぎやかだ。明治の世になって江戸では山車の運行が廃止された。かねてから江戸の天下祭りにあこがれていた関東地方のいくつもの町がそれを積極的に受け入れた。川越はその代表格だった。

 川越祭りの起源は17世紀前半に当地に入部した松平信綱によるといわれる。彼は川越の城下町建設を進める際、地元の氷川神社へ祭礼用具を奉納し、その祭礼を奨励したと伝えられる。以来、祭りは町の発展と共に盛んになっていった。

 1826年から約20年おきに三回描かれた氷川祭礼絵巻によれば、祭りの様式は最初は小さな山車に仮装行列が従う形だったものが、次第に山車は大きくなり、その形式も笠ぼこ型や踊り屋台から一本柱型、さらに江戸型へと変わっていった。

 この現象は江戸との交流によって江戸の風俗を真似ようとしたためと解される。それは山車ばかりではなく、山車を曳く木遣り(きやり)や囃子(はやし)についても江戸の各流派を導入し、それで各町内が競い合った。明治になってもこの傾向は続き、祭りは山車を主役とする形になっていった。

 その後、大火によって町も山車も甚大な被害を受けたが、町並みは程なく蔵造りとして復興し、山車も江戸型で再現された。それは中段と上段が下段からせり上がる二重鉾(ほこ)で、加えて水平方向にも360度回転する回り舞台式になっている。

 蔵造りの建物が並ぶ町中には「川越まつり会館」がある。ここでは山車を順次入れ替えながら常時二台ずつ展示している。また祭礼の変遷・祭りの準備と情景・木遣りや囃子なども紹介している。

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(作成日: 99/12/16、 更新日: 02/05/25 )

 

(施設情報参考)名称_住所_電話番号_駅からの概算路線距離(駅からの概略方位と直線距離)・所要時間・バス_展示規模_対象_開館時間(受付終了時刻)_休館日_備考_{施設情報確認日}開閉館時間と休館日はよく変るし臨時休館もある。事前確認が賢明

 

川越市立博物館_埼玉県川越市郭町2-30-1_TEL 049-222-5399_

a)西武新宿線本川越駅から2.3km (35deg.E 1.6km)

b)JR埼京線・川越線及び東武東上線の川越駅、あるいは西武新宿線本川越駅から東武バス蔵の町経由を利用し「札の辻」下車徒歩8分、

c)東武バスウエスト小江戸名所めぐりや、イーグルバス小江戸巡回バスを利用して「博物館・美術館前」下車_

駐車場 普通車50台_中_大人子供_

9:00-17:00(16:30)_

月曜日(月曜日が休日に当たれば開館し、翌日休館)、第4金曜日(休日に当たる場合を除く)

12/291/3

館内消毒のための臨時休館あり(6月下旬ごろ、要照会)_{17/03/06}

 

川越城本丸御殿_埼玉県川越市郭町 2-13-1_ TEL 049-222-5399(市立博物館へ)_

a)西武新宿線本川越駅から2.4km(本川越駅からNE 1.6km)、東武バス利用なら同上博物館と同じ所で降りるが、イーグルバスの場合は「本丸御殿」で、また小江戸名所めぐりなら「博物館前」下車。

b)JR川越線・東武東上線川越駅から東武バス利用なら同上博物館と同じ所で降りるが、イーグルバスの場合は「本丸御殿」で、また小江戸名所めぐりなら「博物館前」下車_

駐車場 あり_小_大人子供_

9:00-17:00(16:30)

月曜日(月曜日が休日に当たれば開館し、翌日休館)、第4金曜日(休日に当たる場合を除く)

12/291/3

館内消毒のための臨時休館(6月下旬ごろ、要照会)_

4月を除く毎月第3日曜日の、11時と14時に御殿のガイドあり_{17/03/06}

 

川越まつり会館_埼玉県川越市元町 2-1-10_TEL 049-225-2727_

西武新宿線本川越駅から1.2km,徒歩16(N6degE 1.1km)、駅前から東武バス蔵の町経由で札の辻下車後徒歩1(このバスは川越線・東武東上線川越駅始発だからそこから乗車してもよい。)_中_大人子供_

(49)  9:30-18:30(18:00)

(103) 9:30-17:30(17:00)_

第2・第4水曜日(休日に当たれば開館し、翌日休館)12/29-1/1、臨時休館あり_{17/03/06}