お人形歴史館・東久、東玉(とうぎょく)人形の博物館

人形作りの伝統が今も栄える

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 江戸から一番近い城下町の一つ、埼玉県岩槻市は人形の町として知られる。今でも市内各所に人形関係の看板が目立ち、多くの人が人形関連の仕事をしている。江戸初期に日光東照宮の造営に従事した京都・伏見の人形師が、岩槻にとどまって人形作りを始めたのが岩槻人形の起源とされる。

 当地方は桐の産地でその木粉の入手が容易だったこと、顔に塗る白い胡粉を溶くための水が豊富で、気候が適していた点が幸いした。江戸に近く地理的条件も良かったから、江戸中期以降、人形作りは岩槻藩士の内職として盛んに行われ、藩の専売品になった。

 「お人形歴史館 東久」は人形作りの材料を展示し、その製作工程を説明している。人形が身に付ける小さな金具・扇子・刀・衣装・造花などの種類は多く、これらも人形産業の一環として市内で作られているそうだ。

 館内には昔の雛(ひな)人形も展示され、中でも岩槻元祖雛(かみしも雛)が多数飾られ見事だ。雛といっても寛永雛・次郎左衛門雛・有職雛・竹田人形・享保雛などとさまざまだ。現代人形作家の作品も並んでいる。当館の規模は小さいが、雛匠の東久が運営している。

 一方、「東玉(とうぎょく)人形の博物館」は御所人形・雛人形・五月人形・衣装人形などの日本人形や、外国の人形を収蔵し、季節に応じたものを展示している。また当館は五節句に際して催された節供行事と人形の関係について詳しく説明する。

 ちなみに五節句とは1月7日の人日(じんじつ)の節句、3月3日の上巳(じょうし)の節句、5月5日端午の節句、7月7日の七夕の節句、9月9日の重陽(ちょうよう)節句(菊の節句)であり、古代中国の行事と日本の習慣が融合したもので、今日でも人形と関係深い民俗行事として残っているという。なお東玉には人形工房もそばにあり、季節によっては人形造りがみられる。

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(作成日: 00/08/21、 更新日: )

 

(施設情報参考)名称_住所_電話番号_駅からの概算路線距離(駅からの概略方位と直線距離)・所要時間・バス_展示規模_対象_開館時間(受付終了時刻)_休館日_備考_{施設情報確認日}開閉館時間と休館日はよく変るし臨時休館もある。事前確認が賢明

 

お人形歴史館 東久(とうきゅう)_埼玉県さいたま市岩槻区加倉 1-7-1_TEL 048-757-3032_

東武野田線岩槻駅から0.9km(15deg.W 0.6km)徒歩12分、タクシーあり_小_大人子供_

9:30-17:00_

水曜日(ただし114月は無休、1月と8月には休みがあるので要照会)_団体予約制_{17/02/28}

 

東玉・人形の博物館_埼玉県さいたま市岩槻区本町1-3-2 東玉ビル4F_TEL 048-756-1111、フリーダイヤル0120-393501 

東武野田線岩槻駅の駅前広場に面しているビル内_

専用駐車場(東玉総本店1F)あり 

10:00-17:00_

5〜9月の月曜日、飾り替え時(年数回)、お盆、年末年始(13/311/1)_

なお人形工房の見学は10:00-17:00 休みは上記と同じだが、都合で見学できない場合もあり要事前予約 048-756-1111_{16/07/08}