秋田県立美術館、赤れんが郷土館

大壁画「秋田の行事」が印象的

(知への小さな旅:トップ→目次→美術品→)

美術品へ  目次へ  関連(伝統工芸)

 平野政吉美術館(旧秋田県立美術館)は秋田市の千秋公園(久保田城址)にある。当館は平野政吉コレクションを中心としており、雪深い秋田に世界の著名な画家の作品をよくこれだけの収集したものだと驚く内容だ。コレクターの平野政吉初代館長は秋田県の大地主だった人で、飛行機操縦や美術品収集に熱心な人だった。

 館内にはスペインの宗教画からルーベンス、ヴァン・ダイク、レンブラント、セザンヌ、ピカソ、その他の西欧大家の作品が並ぶ。また日本人では江戸時代の秋田蘭画の佐竹曙山(さたけ・しょざん)や小田野直武、洋風画の司馬江漢の作品が、また明治・大正期の洋画界で活躍した黒田清輝、浅井忠、佐伯祐三などの作品がある。

 また当館は明治中期に若くして渡欧し、フランスや欧米諸国で大活躍した藤田嗣治(ふじた・つぐはる 18861968)画伯の作品を多数収藏している。彼とコレクターが親しかった関係で、百点もの作品が収蔵されており、さらに彼の遺品も保管している。

 中でも特に目に付くのは、彼が大戦前、秋田市に滞在して描いた大壁画「秋田の行事」であろう。壁一面に描かれたカンバス張りの大壁画は3.65×20.5mもあり、秋田の民俗行事を描いた絵は地元にふさわしく、彼の代表作の一つともいえるものだ。作品は平野家所有の大米倉庫で描かれたという。

 平野政吉美術館(旧秋田県立美術館)20014年に閉館となり、大壁画など収蔵品共々近所に移転し、新しい「秋田県立美術館」が開設された。

 他方、秋田の自然や風俗といえば、版画家・勝平得之(かつひら・とくし)の記念館が秋田市の「赤れんが郷土館」(写真参照)に併設されている。彼は秋田県に生まれ、生涯を秋田県で過ごした人だったが、郷土色豊かな彩色版画作品を多数残した。

 なお赤れんが郷土館は、明治末に建てられた旧秋田銀行本店で、一階は白、二階が赤れんがの古めかしいがしゃれた洋館で重要文化財に指定されている。館内には今も大金庫が残っている。当館は市の真ん中にあるから、秋田の郷土文化や伝統工芸を知るには手頃な施設といえるだろう。

 館内には秋田県の八橋人形・秋田八丈・漆工芸・金工芸・ふき摺りなど秋田県の伝統工芸品の展示や、近世の秋田の絵巻、近代の秋田市の姿なども紹介されている。さらに地元出身の金工部門の人間国宝・関谷四郎記念室も設置されている。

 美術品へ    文書の先頭

(作成日: 00/04/13、 更新日: )

 

(施設情報参考)名称_住所_電話番号_駅からの概算路線距離(駅からの概略方位と直線距離)・所要時間・バス_展示規模_対象_開館時間(受付終了時刻)_休館日_備考_{施設情報確認日}開閉館時間と休館日はよく変るし臨時休館もある。事前確認が賢明

 

秋田県立美術館_秋田県秋田市中通1-4-2 エリアなかいち内 公益財団法人 平野政吉美術財団_TEL 018-853-8686, 018-833-5809_

JR秋田駅西口から0.9km(75deg.W 0.6km)徒歩12分 _

駐車場 有料駐車場あり_中_大人_

10:00-18:00_

年中無休、ただしメンテナンスのための臨休あり要確認_{17/02/18}

 

秋田市立赤れんが郷土館・勝平得之記念館_秋田市大町3-3-21_TEL 018-864-6851_

a)秋田駅西口から1.4km(85deg.W 1.2km)徒歩17分、タクシーあり

b)秋田駅から中央交通バスで「交通公社前」下車徒歩1分_中_大人_

9:30-16:30_

12/291/3、展示替え期間(不定期)_{17/01/13}