ガスミュージアム(がす資料館)

明治の人は熱より明るさを求めた

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 現代、家庭用ガスの用途としては、まず暖房・調理・給湯などの熱源が連想される。けれども日本でガス利用が始まった当初はそうではなかった。「がす資料館」はガスの利用や製造の歴史を、暮らしの面とガス事業の両面から紹介している。

 意外に思われるが、日本のガス利用はまず照明から始まった。すなわちガス灯だ。幕末の1857年、鹿児島の集成館で石灯篭に始めてガス灯がともされた。街灯としての本格的な利用は横浜で始まった。それは1872年10月31日、高島嘉右衛門によって行われ、この日がガス記念日になっている。銀座にガス灯がついたのはその2年後であった。

 照明技術は何千年もの間、ほとんど進歩しなかったが、その革新は石油ランプやガス灯で実現された。明るい夜間生活への人々の欲求が、ガスの利用をまず照明分野へ向かわせたのだろう。

 1894年(明治27年)にはガスマントルが輸入されてガス灯が5倍も明るくなったという。1913年(大正2年)には東京の電灯利用家庭が38万戸で、ガス灯家庭が30万戸だった。その後、ガス灯家庭は減少していった。

 一方、熱源としての利用は明治後半から始まったが、その便利さが受けて次第に普及していった。また明治後半にはガスエンジンが多く使われた。それはモーターがまだ普及していなかったのと、蒸気エンジンより扱いやすかったからだ。

 近年エネルギー革命の進行で、ガス原料も石炭から石油、そしてLNGと変わり、以前はどこでも見られた石炭さえも珍しい存在になってしまった。当館には1メートル角の石炭塊が展示されている。

 また当館には世界に2台しかないという、光と音の楽しめる珍しいガスオルガンも設置されており、夕方になると当館の庭にはかって東京や横浜にあったガス灯がともる

 なお当館がガス事業と生活の歴史を中心に紹介しているのに対し、江東区にあるガスの科学館はガス利用の現状から将来へと、技術面を主題にしている。

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(作成日: 00/01/14、 更新日: )

 

(施設情報参考)名称_住所_電話番号_駅からの概算路線距離(駅からの概略方位と直線距離)・所要時間・バス_展示規模_対象_開館時間(受付終了時刻)_休館日_備考_{施設情報確認日}開閉館時間と休館日はよく変るし臨時休館もある。事前確認が賢明

 

ガスミュージアム(がす資料館)_東京都小平市大沼町 4-31-25_TEL 042-342-1715_

a)西武新宿線花小金井駅から2.9km(35deg.W 2.0)、 西武バス(JR中央線武蔵小金井駅北口2番バス停、あるいは西武新宿線花小金井駅北口バス停(西友前の花小金井駅入り口5番バス停)から西武バス武21錦城高校経由東久留米駅西口行きで「ガスミュージアム入り口」下車。

b)または逆方向の西武池袋線東久留米駅西口から武蔵小金井駅行き武21でもよい)

c)西武新宿線小平駅からは2.0km 徒歩26分__

駐車場 無料30台_中_大人子供_

10:00-17:00_

月曜日(祝日や振替休日に当たれば開館し、翌日休館)、年末年始_{17/01/31}