早稲田大学坪内博士記念演劇博物館、雙柿舎、伝統芸能情報館

シェークスピア時代の劇場をかたどる

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 早稲田大学の古めかしいキャンバスの中に「早稲田大学坪内博士記念演劇博物館」がある。この建物(写真参照)は1928年(昭和3年)に、近代文芸や演劇の先覚者・坪内逍遥の古希とシェークスピア全集の完訳を記念して建てられた。

 その展示は原始芸能から始まり、郷土芸能・伎楽・舞楽・能・狂言・人形浄瑠璃・歌舞伎・近代演劇、そして欧米の演劇史、特にシェークスピア関係などと、内外の演劇全般にわたっている。

 また能舞台、江戸時代の芝居小屋や回り舞台、グローブ座などの模型もあり、小物では能面とか、歌舞伎や能の衣装、名優の遺品など、珍しいものが並んでいる。

 中でも中央アジアから中国に伝わった仮面舞踊用の仮面は、日本の面と比べると大きく姿形も怪異で興味深い。館内には逍遥の記念室が保存され、また演劇関係の図書室もある。

 当館はシェークスピア時代の劇場フォーチュン座を模して造られたという古い木造の建物だ。現代でも、正面の張り出し部分を舞台にしてシェークスピア劇が上演されるそうで、建物だけでも一見の価値がありそうだ。

 ところで坪内逍遥(1857-1935)は早稲田大学文学部の開設と育成に携わり、また近代演劇分野の研究やシェークスピア作品の翻訳、文筆活動などで大きな足跡を残した。彼は海と山に恵まれた温暖な熱海の風土を愛し、五十代半ばから熱海に定住した。

atami2そして1920年、見晴らしのよい高台に新たに別荘「雙柿舎(そうししゃ)」を建てて転居した。その母屋(写真1参照)・離れ・書庫(写真2参照)などの建物はすべて彼の設計プランによって建てられ、庭石の配置から庭木草花までに彼の好みを反映したといわれる。atami1

 彼は雙柿舎に約15年住んで執筆や研究を続けた後亡くなり、近くの海蔵寺に葬られた。現在築88年になる母屋など雙柿舎の建物は近年修復と耐震補強工事が行われた。母屋は庭から内部を眺めるだけだが、書庫と庭は公開されている。彼が丹精込めた庭に立って彼の好みを知るのも興味深い。 

 ところで演劇の中でも伝統芸能は一般の人々には余り馴染みがなく、その伝承には国の保護助成が必要だ。国立劇場は「伝統芸能情報館」を併設し、その展示室では伝統芸能を次々に紹介している。館内にある図書館は舞台芸術関連文献や文化デジタルライブラリーを備えて、舞台芸術の情報を幅広く公開している。

 さらに国立劇場3階にある「国立劇場視聴室」には国立劇場・国立演芸場公演記録資料を公開している。また作者は訪れたことはないが、この種の展示施設は演芸場演芸資料展示室(TEL 03-3265-7061)、国立能楽堂資料展示室(TEL 03-3423-1331)、文楽劇場資料展示室(TEL 06-6212-2531)、新国立劇場舞台美術センター資料館(TEL 0479-30-1048)などと専門分野ごとの展示があり、関心のある方には興味深いだろう。

 

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(作成日: 00/06/15、 更新日: 10/10/15)

 

(施設情報参考)名称_住所_電話番_駅からの概算路線距離(駅からの概略方位と直線距離)・所要時間・バス_展示規模_対象_開館時間(受付終了時刻)_休館日_備考_{施設情報確認日}開館時間と休館日はよく変るし臨時休館もある。事前確認が賢明

 

早稲田大学坪内博士記念 演劇博物館_東京都新宿区西早稲田 1-6-1 早稲田キャンパス構内_TEL 03-5286-1829直通_

東京メトロ東西線早稲田駅3a,3b出口から0.5km(10deg.W 0.5km)徒歩8分_駐車場なし_中_大人_

10:00-17:00(授業期間の月・水・木・土・日曜日)

10:00-19:00(授業期間の火・金曜日)

(なお夏季休業期間・冬季休業期間の時間に関しては、開館日は少ないので要確認)

(また隣りの別館には外国語図書・貴重書・AVブースがあるが、開館日は月〜金の 10:00-17:00で、土・日・祝日は閉室)_

第一水曜日(4月・8月・3月を除く)

第三水曜日(1月を除く)

大学の臨時休業日(夏季・冬季の授業休止期間の土・日曜日、10/21、年末年始、入試期間など、大学の定める臨時休業日などだが、明確ではないから要照会)_{17/05/22}_

なお17年度後期に長期休館が予定されている。

 

雙柿舎(双柿舎とも)_静岡県熱海市水口町11-17_問合せ先(月〜金 9:00-17:00)(熱海市教育委員会生涯学習課文化施設室)0557-86-6232(早大総務部総務課)03-3203-4333(開館日だけ 双柿舎0557-81-2232)_

a)JR伊東線来宮駅から0.5km(7degs.E 0.4km)徒歩7分だが、正確な地図が無ければかなり分かりにくい。

b)JR東海道新幹線・東海道線熱海駅から2.0km(53degs.W 1.5km)タクシーあり

c)熱海駅からバス利用なら梅園・相の原団地方面行きで約10分「来宮駅前」で下車し徒歩7分_

駐車場なし_小_大人_

10:00-16:00_毎週日曜日(年末年始を除く)2/28(逍遥忌記念祭)だけ公開_

平日と土曜日・祝日・年末年始は休館_{17/04/30}

 

独立行政法人日本芸術文化振興会(国立劇場) 伝統芸能情報館情報展示室(一階)_東京都千代田区隼町4-1_ TEL 03-3265-7411代、03-3265-7061(国立劇場資料サービス課)_

a)東京メトロ半蔵門線半蔵門駅から0.5km(半蔵門駅1番出口からS30degs. 0.4km)、徒歩8分。

b)東京メトロ有楽町線・半蔵門線・南北線永田町駅4番出口から徒歩5

c)四ッ谷駅から晴海ふ頭行きの都バス都03系統で「三宅坂」下車徒歩2分_

駐車場 有料あり終演まで利用可_小_大人_

10:00-18:00

(ただし第三水曜日は10:00-20:00)_企画展示方式で運営しているので、展示時間なども変動する。_

原則として毎月末日、年末年始、その他機器調整日などで詳しくは要照会_{17/04/30

 

なお国立劇場視聴室_TEL 03-3265-6479(受付は開室日の10:00-17:00)_10:00-17:00、毎週水曜日10:00-20:00_

土・日曜日、祝日、年末年始、第二金曜日_視聴は前日までの予約制(有料)

 

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