日本文具資料館、筆記具ミュージアム「ペンステーション」

筆記用具もどんどん変わる

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 「日本文具資料館」は規模は小さいが、筆記用具とそれに付随する文具を展示している。文具、とくに筆記用具は人間の歴史とともに歩んできた物だ。しかし当館の展示を見ると、その形態も使用法も長い年月の間には随分変わっている。

 当館には古代から使われた筆・ペン・硯・鉛筆などの筆記用具を始め、そろばん・印・鉛筆削りなどと、色々な文具を陳列している。その中にはレプリカではあるが、家康や伊達政宗の使った鉛筆なども含まれている。小さいペン先でも西洋で昔使われた羽根ペン、戦争中の金属材料欠乏時に使われたガラスペンや竹ペンなどが並んでいる。

 また墨・硯・筆・水滴・印・硯箱などは文具でありながら、凝れば奥の深い趣味の対象物にもなる。当館には硯では端渓大硯・澄泥硯・排硯など、筆では重さ14キロの超大筆、水晶大印などと珍しい品が展示されている。

 手回し計算機や電動計算機も陳列されているが、つい先年までは事務の必需品として、奪い合うようにして使った品がすでに生活文化史の中に納まっている。技術進展の速さに驚くと同時に、ある種の感慨を覚える。当館は実物展示の他、筆記具の科学的な見地からの解説も試みている。

 他方、平塚市にはかってパイロット筆記具資料館があった。ここは物が物だけに、その規模はあまり大きくなかったが、筆記具に特化した展示をしていたが閉館された。

 当館は西洋筆記用具の歩みでは粘土板用楔形芦ペンとか、羽根ペンなどが、また東洋の部では毛筆と共に、文鎮・硯・水入れ・矢立などが並んでいる。しかし当館の中心は何といっても万年筆であった。

 万年筆は1809年に英国のフォルシュが作ったものが始まりで、1884年には米国のウォーターマンが毛細管現象を利用する現在の形式を考案した。1908年には日本でも金ペン付万年筆の生産が始まっている。

 小さい筆記用具でも、それは時代の技術と文化を反映する貴重な文化遺産といえる。特に日本では小さな万年筆にも蒔絵の技巧を施した芸術品のような製品も作られており、一本何十万円もするものもある。。

 ちなみに日本では近江国・国友村の一貫斎国友藤兵衛が1828年に毛筆万年筆を作っている。なお彼は御用鉄砲鍛冶職で、技術的科学的な才能に恵まれていた。彼は自作の反射式望遠鏡を使って太陽黒点の連続観測をして貴重な資料を残している。

 なお平塚工場の資料館は閉鎖されたが、その資料は東京のパイロットの本社に移され、新たに開設された筆記具ミュージアム「ペンステーション」に引継がれた。しかし、展示面積の関係で簡素化されている。当館では歴史の壁、ペンのしくみ、ペンの出来るまで、インキビン、キャップレス万年筆、蒔絵、修理などのコーナーを設けて、万年筆の説明をしている。

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(作成日: 00/09/25、更新日  )

 

(施設情報参考)名称_住所_電話番号_駅からの概算路線距離(駅からの概略方位と直線距離)・所要時間・バス_展示規模_対象_開館時間(受付終了時刻)_休館日_備考_{施設情報確認日}開閉館時間と休館日はよく変るし臨時休館もある。事前確認が賢明

 

日本文具資料館_東京都台東区柳橋 1-1-15 東京文具販売健康保健組合会館1階_TEL 03-3861-4905_

JR総武線浅草橋駅東口と都営地下鉄浅草線浅草駅から0.3km(SE 0.3km)徒歩 5分_小_大人_

13:00-16:00_土曜日・日曜日・祝日、12/281/5_{17/03/13}

 

筆記具ミュージアム「Pen Station Museum & Cafe_東京都中央区京橋 2-6-21 潟pイロットコーポレーション1・2F_TEL 03-3538-3840直通、03-3538-3700_

東京メトロ銀座線京橋駅日本橋側6番出口そば_小_大人_

ビル建て替えのための一時休館_{16/07/10}