一級建築士対策 学科W(構造) Q.013解答


○(正解)

  1. 建築基準法施行令で「変形又は振動によって建築物の使用上の支障が起こらないことを確かめる」と言う 規定があります。これは部位ごとにスパンと断面の比や変形増大係数を考慮した弾性たわみの確認を行う規定 です。




  2. 事務所建築物の積載荷重は床・小梁用2900N/u、柱・梁・基礎用1300N/u、地震用800N/uです。と言っても全ての用途の積載荷重を暗記している訳ではありませんが、住宅は構造設計者であれば、誰でも覚えています。(1800、900、600N/u)通常、スラブは15cmは3600N/u。天井(300N/u)、床仕上げ(400N/u)、間仕切り(300N/u)程度として、積載荷重は住宅よりもやや大きいと考えても、10kN/uはいかないような気がする。



  3. コンクリート強度を大きくする事も長期たわみを小さくする効果があるが、断面(スラブ厚)を大きくする効果よりは明らかに効果は低い。最も不適当と考えるのはこの選択肢である。



  4. 鉄筋コンクリート造において、耐震壁を多くする事は一般に保有水平耐力を大きくする効果があるのは 間違いない。ただし、破壊形式は脆性破壊となる事が多いので耐震壁が建物全体に対し、少ない場合は注意 が必要である。