一級建築士対策 学科W(構造) Q.007解答
×(不正解)、正解は1
- 地震被害の写真で学校などで垂れ壁、腰壁が付いた柱が斜めにバッテンにせん断破壊をしているのを見た事があると思います。これは垂れ壁、腰壁により、柱が短い柱となったのと同様の状態に
なったためです。短いスパンの梁はせん断破壊がしやすいから、良くないと聞いたことがあるかと思いますが、同じような状態です。
柱の壊れ方には、曲げ、せん断、軸力がありますが、せん断や軸力による破壊は脆い壊れ方となります。脆性
と言う性質です。この反対の言葉が靭性(粘り強さ)です。
- 圧密沈下が起きても、建物の剛性が高いと不同沈下は起きにくくなります。建物の剛性が高い、建物が
硬いと言うことは建物が整形な形を保ち続けるという事です。よって、不同沈下は起きにくくなります。
独立フーチング基礎よりもべた基礎の方が一般的に剛性が高い基礎形式です。(ここが引っ掛け?)
しかし、基礎梁を剛強にする(大きくする)事も有効です。
- 地震の周期と建物の周期があってしまうと建物は大きく揺れます。建物の固有周期は高さが大きくなる
につれて、長くなりますが、一般的には地震の周期は短い周期、低層の建物の固有周期にあう周期である事が
多いです。しかし、近年、超高層の周期にあってしまう長周期の地震動が問題とされています。
制振構造(制振ダンパー)はこのような場合も有効です。
- 鉄骨造純ラーメンの場合は、構造特性係数Dsは0.25になります。我々、日々、構造計算をしている者は
誰でも知っている係数です。これを大きくして検討する事は安全側の検討であるので特に問題はありません。
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