この文書は、W3C の草案 (Working Draft)、"CSS Mobile Profile 2.0" (2006 年 12 月 8 日付) を独自に翻訳したものです。この仕様書の正式なものは W3C のサイトにある英語版であり、その著作権は W3C が保有しています。翻訳に誤りがある可能性に留意してください。参照の際は原文と対比することを推奨します。
なお、この文書の翻訳にあたり、ToyFish.Net が独自に翻訳した2001年1月29日付け草案の翻訳と、JIS 標準情報 (TR) の「段階スタイルシート 水準2(CSS2)」を参考にしました。いくつかの個所では、引用も行っていますが、技術的内容を変えない範囲で記号や用語、言い回しを変更しています。
翻訳の最終更新日: 2006 年 12 月 9 日
Copyright © 2006 W3C® (MIT, ERCIM, Keio), All Rights Reserved. W3C liability, trademark and document use rules apply.
この仕様は主に、例えば携帯電話のような制限されたデバイスでの CSS の実装間での相互運用性の基礎となるべく考案された、CSS 2.1 [CSS21] のサブセットを定義するものです。その目的は CSS の完全な仕様と互換性を持たないプロファイルを規定するものではありません。むしろ、プラットフォームの制限により仕様のすべてに対応することが出来ないような実装系が、一般的なサブセットを実装することにより、単に制限された実装との間だけでなく完全なものとの間でも相互運用性を確保することにあります。付け加えると、この仕様は可能な限り OMA の Wireless CSS 1.1 [WCSS11] 仕様に沿うようになっています。
この節は、公開時点でのこの文書の位置付けについて述べたものです。他の文書がこの文書を置き換えることがあります。W3C が現在公開している勧告その他の技術文書の最新のものの一覧は、http://www.w3.org/TR/ の W3C 技術レポート索引にあります。
草案としての公開は、W3C メンバーシップによる保証が含まれているとは意味しません。これは草案の文書であり、いつでも他の文書により更新、置換、破棄される可能性があります。この文書を「未完成品」以外のものとして引用したりするのは不適切です。
この仕様に関する議論は、公開メーリングリストwww-style (アーカイブ) でするのが望ましいとされています (手続き参照)。電子メールを送信する際には、題名に “css-print” をつけて、次のようにすることが望ましいとされます: “[css-mobile] …コメントの概要…”
この文書は、CSS ワーキンググループ (スタイルアクティビティの一環) より作成されました。
2004 年 2 月 5 日付けの W3C 特許ポリシーに基づいて作成されました。W3C はグループで提出された、公開特許情報一覧 を整備します。また、そのページは特許の公開方法についても述べられています。権利主張 (Essential Claims) が含まれていると確信している、特許に関する実際の知識を有している個人は、W3C 特許ポリシー第 6 節に基づき情報を公開せねばなりません。
この文書仕様は、CSS 2.1 [CSS21] のサブセットとなるような、CSS のプロファイルを規定するものです。
The key words of descriptive assertions and RFC 2119 terminology. 本文書中の、「しなければならない (MUST) 」、「してはならない(MUST NOT) 」、「要求される、必須 (REQUIRED) 」、「望ましい (SHALL)」、「望ましくない(SHALL NOT) 」、「すべきである (SHOULD) 」、「推奨される (RECOMMENDED) 」、「しても良い (MAY) 」、および「任意 (OPTIONAL) 」と言ったキーワードは、RFC 2119 ([RFC2119]) で述べられているとおりに解釈されることとなっています。
この仕様の目的が相互運用性の最低水準を定めるというものですので、ユーザエージェントは CSS 2.1 やその後継の版の CSS ファミリの勧告に従った CSS 文書を受け入れても構いません (MAY)。
この仕様に従う為には、ユーザエージェント、オーサリングツール、及びコンテンツは CSS 2.1 仕様 [CSS21] の適合条件及びエラー条件節に、以下の修正を施したものに従わねばなりません (MUST)。
handheld 及び all を受け入れ、解析しなければなりません (MUST)。その他のメディアタイプについても、受け入れて解析しても構いません (MAY)。
セレクタは CSS 2.1 仕様 [CSS21] の セレクタ章で定義されています。以下の表は、CSS 2.1 で定義されたセレクタのうちどれをサポートしなければならないか (MUST) を示しています。
| セレクタの種別 | 例 | 意味 |
|---|---|---|
| 汎用セレクタ | *
| あらゆる要素と一致する。 |
| 型セレクタ | E
| あらゆる E 要素と一致する。 |
| 子孫セレクタ | E F
| あらゆる F 要素のうち、E 要素の子孫であるものと一致する。 |
| 子セレクタ | E > F
| あらゆる F 要素のうち、E 要素の子であるものと一致する。 |
| リンク擬似クラス | E:link
| 要素 E がハイパーリンクのソースアンカであって、ユーザにより訪問されたものと一致する。 |
| リンク擬似クラス | E:visited
| 要素 E がハイパーリンクのソースアンカであって、ユーザにより訪問されたものと一致する。 |
| 動的擬似クラス | E:active
| 要素 E がユーザにより作動させられたものと一致する。 |
| 動的擬似クラス | E:focus
| 要素 E がフォーカスを保持している (キーボードイベントやその他形式のテキスト入力を受け入れる) ものと一致する。 |
| クラスセレクタ | .warning
| 言語による。((X)HTML では、class 属性が同名のトークンを含むような要素と一致する。)
|
| ID セレクタ | #myid
| ID が "myid" に等しいあらゆる E 要素と一致する。 |
| グループ化 | E1, E2, E3 { ... }
| 同一のスタイル宣言を共有する、要素のグループと一致する。 |
名前空間セレクタ (CSS 第 3 水準の機能、[SELECT] を参照) も必須とするか?
@ 規則は CSS 2.1 仕様 [CSS21] の @ 規則節で定義されています。以下の表は、CSS 2.1 で定義された@ 規則のうちどれをサポートしなければならないか (MUST) を示しています。
| 規則 | 定義 |
|---|---|
| @charset | スタイルシートの文字エンコーディングを定義する。 |
| @import | 外部スタイルシートをインポートする。 |
| @media | 1つ、あるいはそれ以上の特定のメディアに適用するスタイルの組をグループにする。 |
プロパティは CSS 2.1 仕様 [CSS21] のいくつかの章で定義されています。以下の表は、CSS 2.1 で定義されたプロパティのうちどれをサポートしなければならないか (MUST) を示しています。また元のものから省かれている構文がある場合については、それについても示しています。この構文は CSS 2.1 と同じ値の仕様で表されます。
あるプロパティに適用される制限は、その短縮版にも同様に適用されます。
'Marquee'、'Access Keys'、'Input' の 3 つの拡張を導入しています。これらはこの仕様書には含まれません。
ユーザエージェントは、CSS 2.1 仕様 [CSS21] の値節で定義されている、次に上げる例外を除いたすべての値に対応しなければなりません (MUST)。
編集者より、この文書の前バージョンの著者、Ted Wugofski (Openwave)、Doug Dominiak (Openwave、前 Motorola)、Peter Stark (Ericsson)、そして Tapas Roy (Openwave) に感謝を表します。また OMA Wireless CSS 仕様及び CSS 2.1 仕様の著者にも感謝を表します。加えて、この仕様に関わってくれた、CDF WG にも感謝したいと思います。
[訳注: 各仕様の日本語訳については、http://www.w3.org/2005/11/Translations/Query?lang=ja に情報がまとめられています。未掲載のもので見つかったものは特に付記してあります]