Vol.1

発 行:破竹会幹事会

発行日:1996.5.12

=会員動向=                                             

  平成 7 年 6 月 9 日 森  実司 先生  逝去 

  平成 7 年1 月17 日 村岡 光明 先生  阪神淡路大震災罹災

  平成 7 年1 月17 日 成田 秀弥 先生  阪神淡路大震災罹災 

 =鈴木聡行会長挨拶=
 初夏の候、先生方におかれましては益々ご清祥の事とお慶び申し上げます。昨年は、同級生が他界するという悲しい出来事に直面し、未曾有の大地震に同級生が罹災するという辛い出来事に遭遇しました。また、お父様、お母様等最愛の方を亡くされた会員もいらっしゃり、この場をお借り致しまして哀悼の意とお見舞いの念を表させて頂きます。
 私達も卒後13年目を迎え、社会人として歯科医師として一人前となって来た様です。しかしながら、一人前に成り得る為の源である破竹会の一員として、しかも破竹会の執行を預かる立場にいながら、破竹会の意義を蔑ろにし、各会員からの情報の整理、提示並びに適確な対処が出来ずに過ごしてしまいました。皆様に「いったいどうなっているんだ!」という不信感を抱かせてしまった事を深謝致しますと共に、責任に対しての曖昧さを自分自身強く反省し、半人前の私同様に破竹会の執行を一人前にしたいと思っております。以前より、そして今回苦言、助言を下さいました皆様、有難うございました。役員一同破竹会の意義を再認識すると共に、運営機構及び役割分担を明確化し、各幹事・各委員と密なる連係を取り、会員皆様にとりまして「身近な破竹会」となる様、努力して行く所存ですのでご理解、ご協力の程、切にお願い申し上げます。

=幹事会より=
 皆様いかがお過ごしでしょうか。前回の総会を開催してから早二年、この間に多数の会員動向が届いておりましたが、これらの情報を迅速に会員へ伝達する手段を持っておらず、お伝えできませんでした。この件に関し皆様よりお叱りの声を頂き、役員一同もその怠慢をお詫びする次第であります。
 そこで平成 8 年1 月より役員他数名が集まり、破竹会の運営を見直し、より実働的な運営機関となるべく、新たな機構を作り(機構図 参照)、まずは通信連絡網、通信手段の充実を図ることになりました。
 すでにご連絡した通り11 月の総会開催も決定し、その準備を進めつつ、現在まで数回の会合を持ち、作業に取り組んでおります(会務報告)。また、会務を円滑に進めていくため、会費の徴収など、若干の会則改正を行わなければならず、その是非も検討中です。
 以下、現在の破竹会の活動状況、お知らせを載せましたのでご確認の上、別紙のアンケートにお答え下さい。
 このアンケートは11 月23 日の総会の開催、今後の破竹会の活動にとって大切なアンケートです。別紙「修正用名簿データ」と共に同封の返信用封筒にて5 月31 日までに必ずご返送ください。

=第5回破竹会総会について=(詳細は「第5回総会準備委員会だより」をご参照ください。) 

       開 催 日 : 平成 8 年11 月23 日(土・祝)
       破竹会総会 : 15:00〜17:00 東京歯科大学水道橋病院2階、血脇ホール
       懇 親 会 : 17:30〜19:30 水道橋グリーンホテル
       懇親会会費 : 10,000円(予定)

 来る平成8 年11 月23 日、午後3 時より破竹会総会、午後5 時30 分より懇親会の開催が決定しました。
現在、約100名の先生方の出席が見込まれておりますが、皆様万障お繰り合わせの上、是非、ご出席下さりますよう、お願い致します。懐かしい仲間との楽しい再会の場となる様、破竹会役員一同、その企画、準備に取りかかっております。
 

=破竹会機構、委員会について=

 5ページの機構図に示したように、破竹会運営機構ならびに役割分担を明確化し、さらに幹事だけでは処理しきれない各種の仕事を有志の先生方にお手伝いを頂き、実働機関としての委員会を発足させました。この委員会は会員の先生方の細かな声を破竹会の運営に反映させ、有志の方が破竹会の活動に参加して頂くことのできる機関です。
 「こういう事をやって欲しい」「このことをやるんだったらこういうアイデアがある」「私も実際に参加したい」「皆との意見交換の場が欲しい」‥‥など、是非幹事および委員まで、ご連絡を下さい。


=連絡網の整備について=
 連絡網の整備については、破竹会総会開催も迫り、その整備が急務なため、幹事会で取り合えず各地の支部分けや連絡順などを暫定的に決めさせていただきましたが、しばらくの試行期間の後、問題点を洗い出し、最終的に確定したいと思っております。「誰々とはいつも連絡をとりあっている」、「誰々とは話をしたくない(?!)」‥‥などご意見、ご要望がありましたらお聞かせ下さい。(全国支部一覧、連絡網案 参照)

=破竹会名簿の作成について=
 本年3月末に先生方の現状の調査をお願いして、”破竹会名簿”のデータベースができました。このデータベースの正確さを期すために再度、各先生の登録されているデータ(修正用名簿データ)をお送りしますので、ご面倒でも、内容を確認し、記載漏れ、間違い等を記入され、別紙「アンケート」と共にご返送ください。それを元にデータベースを完成させ、最新の”破竹会名簿”を11 月23 日の総会の時に会員の皆様にお配りしたいと思っております。

【堤 正幸】

=会則の改正について=
 今回、破竹会の運営を活発にするため、役員会の新たな機構を制定致しました。
 しかしながら現行の会則では役員会の運営上、不十分であるとの声もあり、また何より会の運営に必要な資金があと数年で涸渇することが予想されるようになってきました。そこで会費の徴収を伴う会則の改正が必要となり、会員の皆様にご理解を頂き、ご協力をお願い致したいと思います。つきましては改正についてのご意見を同封のアンケートにてお聞かせ下さい。よろしくお願い致します。
 

=アルバム未掲載クラブ・同好会写真の別刷り作成について=
 卒業後6年目と、非常に遅れて発行されたアルバムではありましたが、発行当時よりいくつかのクラブ・同好会の方からその方々の写真が掲載されていないとのご指摘がありました。しかし、またもその後動くことなく長い歳月が流れてしまいました。ここにきて別刷りを作製すべくやっと動き出しましたが、調べてみますとご指摘いただいたクラブ・同好会以外にもいくつかのクラブ・同好会の写真が載せられていないことが判明しました。2度も同じような過ちを繰り返し、弁解の言葉もありませんが未掲載のほとんどのクラブ・同好会の方々には既にご連絡申し上げ写真をお探し頂き、お送りいただくようお願いしております。本年の総会前までには必ず皆様のお手元にお届けいたしますので、ここに重ね重ねのお詫びを申し上げると共にご報告いたします。

                                  【常磐 修】

=会務報告=
平成8年1月14日 破竹会の運営並びに会則改正について            (水道橋病院にて、参加12名)
平成8年2月10日 地震罹災者について、会則改正、緊急連絡網整備について (水道橋病院にて、参加11名)
平成8年3月20日 卒業アルバム追加版、会則改正、会運営、総会開催について(水道橋病院にて、参加10名)
平成8年4月14日 名簿作成、会機構改正、会則改正について        (水道橋病院にて、参加10名)
平成8年5月12日 破竹会通信・アンケート袋詰め、発送作業について     (水道橋病院にて、参加12名)
 

=訃報=

 吉田 千里 東歯大昭和32年卒 平成8年4月22日没   吉田美樹(旧姓大国)義父 

 菅谷 享三 東歯大昭和21年卒 平成8年4月24日没   菅谷公一 実父 
 

 森 実司君を悼む 

   彼は平成7年6月9日、胃癌にて永眠されました。享年40歳の若さでした。
  あの日君が急にこの世を去った翌6月10日豊かな緑に囲まれた貴宅での葬儀も終わり、君を乗せた車は静かに火葬場に入り、やがて荼毘に付された。そして悲しみの中に遺骨が骨壷に収められ参列者の人影もまばらとなった頃、私自身その場を去り難く残された骨の幾片かを茫然と見つめたまま(ある事)を言い出すことを憚っていたその時、低くしかし確かな声で「少し頂いてもよろしいでしょうか。」との一言が静かな堂内に響きました、この私が言い出せず躊躇していたことを...。間もなく彼は既に用意してあったと思われる真新しいハンカチをおもむろに取り出すとその場に残された骨の一部をその中に大切に納め、そして上着のポケットにそっと仕舞い込んだのです。これを見ていた私は何とも形状し難い気持ちで、ただ身を凍らせたまま暫く立ちつくしていました、どこか確かな安堵感を心に満たしたままに。
 あの日からやがて1年が経とうとしている今、そして君を、君の気持を想うとき、愛する郷土に帰り地域医療に専念し、地元歯科医師会において要職に就き、一男一女を儲け、野球にゴルフにと元気に活躍し、正に人生これからという矢先の事だっただけに誠に無念であったでしょう。
 ご冥福を祈るばかりです。  合掌 

 児嶋彰仁    


    

《第5回総会準備委員会だより》
 前総会より2年しか経過しておりませんが、この間日本国内では様々な事件が起こりました。皆様ご存じと思われますが成田秀弥君、村岡光明君が阪神淡路大震災で罹災され、朋友森実司君が不帰の客となりました。本会としても日本全国で活躍している破竹会会員ひとりひとりの状況がお互いに把握できればと考えており、今後、より身近に感じられるよう会の運営を考えております。本総会ならびに懇親会においてより多くの会員の皆様の参加ならびに会員同士の親睦の場となることを期待しております。

─記─ 

日時:平成8年11月23日(土・祝)
午後2:30          受付開始
午後3:00〜5:00     総会   
午後5:10 記念撮影           
午後5:30〜7:30     懇親会   

場所:総  会 東京歯科大学水道橋病院(TDCビル内)2階血脇ホール
 懇 親 会 東京グリーンホテル水道橋 宴会場
 懇親会費 10,000円(予定) 

◎懇親会の二次会に関しては現在検討中です。
◎今回宿泊に関しては直接お世話できませんが下記に水道橋近辺で比較的駅に近く、低料金のホテルをリストアップしてあ りますので個人で予約して下さい。また当日、東京グリーンホテル水道橋へ宿泊を希望される方は宿泊費を10%割引で 利用できるよう交渉してありますので以下の所へ予約して下さい。

    東京グリーンホテル水道橋  TEL 03-3295-4161(代) 営業推進室 鈴木副支配人 

   <ホテル一覧>

【櫻井 誠、谷口 誠】

 《親睦会開催委員会だより》

ゴルフ委員より
 破竹会会員の皆様いかがお過ごしでしょうか。
 ゴルフコンペも第1回を92年8月6日に行って以来開催できずにいる事を誠に申し訳なく思っています。今回の総会の翌日にはぜひ第2回開催へと思い東京をはじめとして近県のゴルフコースを物色致しましたが今回も断念せざるを得ない結果となりました。

 1.11月23日(土・祝)、24日(日)が連休である事
 2.コース予約の人数が不明である
 3.コース予約日が2カ月前とか1カ月前であり予約が出来なかった場合の代替コースが取れるか解らない
 4.出席希望者の交通手段 etc.
等の諸問題があるためです。
 しかし、出来るだけ早い時期に第2回ゴルフコンペを開催したいと思っていますので会員の皆様の御理解御協力をお願いしたいと思います。

                                   【嶋田雅夫】


  《通信網管理委員会だより》
 通信網管理委員会では現在、緊急連絡網ならびに「破竹会通信」送付手段を整備中でありますが、より正確な連絡を徹底するためFAXによる連絡法を検討中です。
 FAX による通信方法としては、NTTのFAX通信網サービスであるFネットというシステムを検討中です。このシステムは、基地局となる破竹会事務局からFAXをもつ会員に一斉同時にFAXを送れるもので、その他に次のような利点を持っています。
@伝達事項を正確に、短時間で伝えることができる。
A郵送に比べて通信費、労力が掛からず、経費、時間を削減できる。
 しかしながら、Fネットは一斉同時発信のため、送付先の個人名を表記することができず、複数の先生が在籍する勤務先に送付した場合など、誰宛てに届いたFAXなのかを判別しにくいなどの問題点があります。そこで今後、「破竹会通信」の表紙に「破竹会通信:東京歯科大学89期クラス会」と表記しますが、勤務先に送付を希望される先生で、このように表記されていれば先生の手元に確実に届くかどうか、今回同封したアンケートでお知らせ下さい。
 FAX が普及してきた昨今、あきらかにその利便性が認められるものの、受信側がFAX を持たなければ意味がありません。もちろん今FAX をお持ちでない方には電話、郵送による連絡を継続します。しかしながらFAXの利用は通信費、労力の削減、正確な伝達手段として非常に有効です。現在FAXをお持ちでない方も是非FAX の購入、破竹会へのFAX 番号の登録をご検討下さい。
 また、現在、パソコン通信を用いて、有志で破竹会に関する”会議室”を開き、意見交換や日常の相互の連絡に使用し、その実用性を試しています。今後、今話題のインターネットに”破竹会通信”のホームページを開設し、より安価で手軽に多くの会員のみなさんが、利用できるようにしていきたいと思っております。すでにパソコン通信をしている方でこの会議室に参加してみたい方、これからパソコン通信を始めてみたい方、是非、当委員会にご連絡ください。詳細をお知らせするとともに本委員会のやさしいインストラクター(?)がご指導致します。この「破竹会会議室」では破竹会の運営状況、各種情報(会員動向、名簿、イベント、保険請求の情報など)を掲示し、いつでも閲覧、利用できるようにする予定です。

                   『破竹会会議室』の通信状況例
  パソコンを電話回線につないでアクセスすれば、全国どこからでも破竹会と先生が直結することになるのです。

【堤 正幸・常磐 修・本郷貴士】



=今回の仕事に携わった人からのメッセージ(順不同)= 

鈴木聡行
「破竹会」会名由来
 昭和59年(1984年)3月卒業の我々は、卒業回数89回に当たり、「はち」と「く」で「破竹会」と命名。卒業回数がすぐに判る事を第一に、次なる思いを込めた。「破竹」の勢いの如く向上し、「破」(ヤブ)と言われぬ戒心を持ち、「竹」の如く節目正しく伸長し、級友と竹馬の友としていつまでも友好を深め、社会人として歯科医師として我ら歩まん。

櫻井 誠
 今回、総会の準備に向けお手伝いをさせていただいています。谷口君に声をかけられて連絡網のことで参加したのがきっかけです。幹事会というものに臨席したのは初めてでした。破竹会が遠い存在だったことを改めて感じるとともに、それでも容易に溶け込むことが出来るのはやはり同級生だからこそだと思いました。一昨年幸運にも日本を離れる機会に恵まれましたので、広い世界の中にこれほど身近で信頼できる関係はないということを痛切に感じています。それぞれの場所で、それぞれの考え方で暮らしていますから、縁遠くなるのは当然のことと思います。しかし破竹会は私たちの会ですから、もっと身近な存在になればよいと思います。情報ネットワークの時代、連絡網がコミュニケーションの場になれば、破竹会が一つ身近になるような気がします。また普段使わない連絡網は、いざというときに役に立たないと思います。最後に、私がここに筆をとりましたことは場違いなことと思われますが、誰もが参加できるという点からお許し頂ければと存じます。

谷口 誠
 総会・懇親会を担当していますので皆様、多数の参加を期待しております。また何かこんなことをやったらどうかとか希望がありましたら何なりと気軽に御連絡下さい。

堤 正幸
 早いもので私達も卒後13年目を迎え、みなさんも社会的に認められ公私共にお忙しい毎日をお過ごしの事と存じます。社会に出てみて初めて同窓の皆さんのありがたさが身にしみて感じられる様になってまいりました。私達も同期の仲間との結束を固め基盤を確固たるものにする時期に来たと思います。
 通信網の整備や破竹会通信創刊するにあたり、いつもお世話になってばかりいる会長、副会長、幹事の皆さんと共に、私も微力ながらお手伝いが出来ればと思っております。現在、パソコン通信を使った”破竹会会議室”を実験的に行っています。今後インターネットの端末器機が安価になって普及するようになれば、破竹会でもホームページを開きたいと思っています。これを機に皆さんもパソコン通信
を利用して”破竹会会議室”を通じてどんどん破竹会に参加して親睦を深めて頂ければと願ってやみません。

 片田英憲
 みなさん、お元気ですか。先日、突然破竹会の幹事会に出てくれと言われ出席しました。大学にいるからという理由だったそうですが、考えてみると大学に残る面子もずい分減りました。矯正科でいうと渡辺洋一君が昨年辞め、今年から野村さんが助手として女子医の口外から戻って来ました。同窓会でまたお会いしましょう。

山 満
 第3、4回総会において書記を務めさせていただいたところから第4回総会の時に幹事として承認されています。現在幹事会でも書記をしています。
 私は現在も大学口腔外科に在籍しております。卒業後は1、2講座合わせて9人いましたが、卒業して10年以上たって今は1人です。ちょっと取り残された気分です。

内山公男
 卒後13年目を迎え、お互いに落ち着きを持った人生を送っていることと思います。破竹会も安定した時期に入りつつあります。この度の新しい制度の元でより親密な会にしていきましょう。

中島信也
 卒業して12年、皆さんは日々何を考えていますか? まったく臨床から遠退いてしまっている人もいるでしょうが、家庭で、社会で自分のことなど考え起こす時間など全く無い、忙しい毎日を送っているのではないでしょうか。今思い起こせば「若気の至り」とは都合の良い言葉で、この風潮に何度と無く甘えてきたような気がしています。しかし、そろそろ「若気」といえる年でもなくなりました。かつて、アポロ何号かは忘れましたが、人類初の月面着陸に成功したときの宇宙パイロットの年齢が、確か37才か38才だったと思います。幼ながらに、当時のアナウンサーがこの年齢のパイロットが選ばれた理由を知力、体力、そして経験などあらゆる面を総合して、もっとも充実している年代だからだと説明していたのを聞いて、僕もそのころには、きっと立派な人間になっているんだろうと思っていたことを思い出します。まさしく今、この年齢になってみると社会の中では本人の知らぬところで、自分の社会における存在価値が他人の評価によって確立されているような恐さを感じることがあります。そんな中で、最近はよく自分の存在価値とは何か?を考えさせられることがあります。皆さんも本当に多忙の毎日を送っておられるでしょう。(我々の年代は、旧人類の最後に当たり、どの会に属しても一生使い走りのようで、損な年回りのせいでしょうか。)つい日常の忙しさの中でただ流されてしまい、他人の真似事でお茶を濁してしまいがちですが、自分というものを他人の評価で決めていくのではなく、当の本人がしっかりとした自分を確立していくための自助努力を怠ってはいけない、と私は最近思っています。損な年回りの同級生が、愚痴をこぼし合うことが、これからは段々大切な時間になっていく気がします。


保坂譲治
 多分、週一で水道橋病院の麻酔科に手伝いに行っているためか、今回、幹事でもないのに、この仕事に関わる事になってしまいました。会長からの依頼は会則と共済についての担当でした。やってみるといろいろと大変で、とりあえず会則改正案、共済規定案ができました。こういうものは皆さんの意見でどんどん改正されていくべきものだと思っております。また、活動していないと金はかからないのですが、実際の活動にはある程度の財源がないと動きが取りにくい事も実感いたしました。卒後十余年、少し周りをみる余裕も出来る頃になったと思います。縁あって同期に卒業したわずか153名の集団に、もっと密な繋がりを持つような広報活動に力を入れて行くという幹事会の方針に期待すると共に、これからも依頼がありましたら出来る限り、あくまでもサポートという形で、関わって行きたいと思っております。(皆さんも、どうかこの機会に破竹会と自分という関係をもう一度考えてみたらいかがでしょうか?)

平井基之
 卒業して13年目になるんですね。昔、歯科医師会に入った頃、まわりのオッサンを見て、「この人達は保険とゴルフとお金以外の話題はないのかね」と思っていたものですが、今自分もそのオッサンになりつつあるということに気付いて、がっかりしています。皆さんはお変りありませんか?(外見だけの意味ではありませんよ。)同級生とたまには会っていますか? 以前は誰かの結婚式などで、時々会っていましたが、さすがにそれも少なくなり、いずれ、誰かの葬式で会うようになるのでは、あまりにも寂しいではありませんか。誰の言葉か忘れましたが、友情にもお手入れが必要なのだそうです。それには、月一回ぐらい昼食を共にすることだそうです。ところで、私今同窓会の学術の委員をやっておりますが、そこで見ておりますと、卒研にこられる先生方は、勉強に来るのも目的ですが、友人に会いに来ているという人も多数みかけます。卒研に来て、たまには友人に会いませんか。9月からも、リフレッシュを兼ねた、ベーシックという実習コースもやっています。何はともあれ、89会で会いたいですね。

山 緑
 手さぐりながら、みんなで「元気な破竹会」を作ろうと頑張っています。御協力、宜しくお願いします!

渡邉武之
 破竹会の皆さんお元気ですか?ところで今年は卒業何年目だかわかりますか?何と13年目ですよ!今年入局してきたフレッシュマンは昭和46年生まれの亥年。昭和45年には大阪で万国博覧会が開催されました。ローマオリンピックは昭和35年に開催され、東京オリンピックは昭和39年、メキシコオリンピックは昭和43年、ミュンヘンオリンピックは昭和47年、赤軍派の浅間山荘事件も昭和47年。札幌オリンピックも昭和47年。ちなみにわれらの学年の副主任の井出吉信教授、斉藤力助教授は昭和47年のご卒業です。この12年間の間に皆さんは進歩しましたか?医学は日進月歩といいますが、私が専攻した補綴学の分野ではインプラントが最も進歩したのではないでしょうか。10年前の日本補綴歯科学会では演題数の3割程度がインプラントに関する発表でしたが、現在では1割にも満たないようです。10年前には色々な素材のインプラントが開発され、臨床に応用されていましたが、現在ではチタン系のもののみ臨床応用されているのは皆さんはご承知だと思います。では10年前にセラミック系のインプラントを応用された患者さんはどうなってしまったのでしょうか?これから10年後インプラントはどのように進歩するのでしょうか?では義歯に関してはどうでしょうか?日常の臨床の中で何か進歩しましたか?硬質レジン歯の登場と、ポリスルフォン床ぐらいですね。幾つかの新しい印象材や、組織調整材などが発売されておりますが、現在私が使用しているものは10年前と同じです。商品名を出したいのですが・・・。材料だけでなく臨床の術式もほとんど変わっていません。皆さん、学生時代にコーヌスクローネや接着性ブリッジがはやっていたのを覚えていますか?「コーヌスは歯にバネをかけないからいいんですよ」、「接着性ブリッジは、ほとんど歯を削らないからいいんですよ」・・・。よく聞いた台詞ですよね。私が若かりし頃患者さんに装着したコーヌスクローネや接着ブリッジはどうなっているのでしょうか?最先端の医療とは一体何なんでしょうか?この12年間を振り返って基本の大切さを感じました。それにしても、総義歯の臨床には進歩がほとんど無い!私の腕にも進歩がない!おまけにシリナUも無くなってしまった!

常磐 修
 今回の一連の動きは谷口君の一言から始まりました。

本郷貴士 《編集後記》
 卒業してから早13年目、皆さんも同じと思いますが、自分の事に追われ続け、なかなか他の事に手が回らなかった10数年だった様に思います。学生時代に班長だったからと幹事に指名されつつも集まりがあるわけでもなく、時が過ぎてしまいましたが、数人の有志の方からの指摘から破竹会活動が再開しました。 まずは「破竹会」として動ける組織作り、そして皆の懸念だった連絡網の構築、破竹会通信の発行、そして総会の開催を第一ステップとして総力を挙げて動き始めました。 とにかく「動こう!」という発想から出発したため、まだまだ不備な点、問題点があるのは承知の上です。しかしこれは実際に動きながら解決すべき事と思っています。
 私は成り行きから広報・渉外担当となり、名簿、通信網、破竹会通信を手懸けることになりました。とても一人の手に負えるものではなく、常磐君、堤君との協同作業となりましたが、そこは同じ釜の飯を食った者同士、旧友とは良いもので、やるとなったら仕事の後に夜を徹し、休日を返上しての作業が始まりました。そしてお互いの知恵を出し合い、意見を交換しながらの作業の上で活躍したのが、電話、FAXはもちろんの事、今、注目のマルチメディアの一つのパソコン通信です。今書いている原稿を皆に見せ、意見を聞き、修正を加えることができ、在宅のまま、皆でリアルタイムに相談し合うことができるのです。その利便性に驚き、早速破竹会の運営の一手段として使おうという話になりました。【通信網管理委員会だより】にも記載しましたが是非皆さんもパソコンをいじり、「破竹会会議室」をのぞいてみてください。そしていろいろなアイデアを出して下さい。
 我々が卒業した12年前はちょうどパソコンが普及しはじめた時代で、大学の解剖学教室ですらやっとパソコン導入に踏み切り、私がNEC PC8800を選定し、購入してもらった位です。まだアプリケーションソフトも少なく、雑誌を買ってきては必要なプログラムをキーボードから打ち込み、カセットレコーダに記憶させていた時代です。それが今やインターネットの時代です。さらに10年後の事を考えると、いくら「歯科」の世界にいるからといってもコンピュータを知らないではすまされない時代となるでしょう。私も「破竹会」の仕事を介して新たなマルチメディアの世界に足を踏み入れたばかりです。皆さんも時代に乗り遅れない様、今のうちに一緒に始めてみませんか? そしてもう既にその世界に足を踏み入れている方は、「破竹会」にも是非、その力を貸してください!

 

 
            

破竹会通信目次 | 破竹会ホームページ