Vネック・ブラウスの作り方


オーロラ姫のブラウスのように、裾をギザギザにして
ウエストベルトのフレアスカートと組み合わせて着る場合の作り方をご紹介します。
Aラインワンピースドレスのパターンをアレンジします。
衿ぐりは浅いVネック(パターンにネックラインを掲載)にして、立ち衿を付けます。


P.2のサイズ表での「ジャケット丈」の寸法は、「お尻が隠れるどうか、程度の上着の丈」の
目安です。80サイズで33cmになっていますが、これはお子さんそれぞれ違いますので、
どのくらいの長さのブラウスにしたいかを考えて寸法を決めてください。



 例:80サイズ

AラインワンピースドレスのパターンをK線(ヒザ丈)でトレースします。
衿ぐりは、ノーマルなものとVネックのものと両方トレースしてください。

(80サイズのみの注釈: 型紙G-2面に書いてありますが、80サイズのみVネックラインが
やや下のほうに記載してあります。他のサイズのラインとどうしても重なってしまったための
措置です。そのためお手数ですが、80サイズはノーマルな衿ぐりで前身頃全体をトレースして
から、衿ぐり・前中心・肩を合わせて、Vネックラインを書き写してください。)

前身頃は、前中心で33cm(ジャケット丈)、後ろ身頃は後ろ中心で35cm(ジャケット丈+2cm)、
衿ぐりから下がったところに印を付けます。これを点a とします。







前身頃・後ろ身頃とも、点a から8cmあがったところを点b とします。
点b から内側に垂直な線を引き、7.2cmの地点をc とします。

脇線と裾線のカドから、脇で1.0cmあがったところを点d とします。
a と c、 c と d を直線で結びます。






前身頃:
線ca は直線のままでOK.
線cd は少し湾曲させます。直線から上に0.2cm程度あけてカーブを描きます。

後ろ身頃:
線ca は少し延長して線を書きます。後ろ中心から1.0cm程度出した点をe として、
ウエスト位置fと直線で結びます。
線cd は少し湾曲させます。直線から上に0.2cm程度あけてカーブを描きます。





Vネック・ブラウスの作り方・写真図解

写真図解はmixiに掲載します。サイト画像の容量が足りないので、ここに載せられなくて申し訳ありません。




立ち衿の作図と型紙



ウエストベルト・スカート:ベルトの作図



Girl's D パフスリーブドレスのスカートを、ウエストベルトのフレアスカートにする場合の
ウエストベルトの作図です。直線と合い印だけなので簡単に書けます。

各サイズのウエスト寸法と、その1/6の寸法を書いておきます。(スカートが前中心輪で5枚はぎのため)。
このウエスト寸法は、P.2のサイズ表のウエスト(ヌードサイズ)とは違い、
ワンピースドレスの身頃とはぐ場合のスカートのウエスト寸法です。これ以外のサイズで作りたい時は
P.4 上段左の【スカートのウエスト寸法の調整】を参照して、スカートのサイズを変更してください。


     80サイズ   50.0 ÷6  8.33
     90サイズ  52.0 ÷6  8.66
    100サイズ  54.0 ÷6  9.0
    110サイズ  56 ÷6  9.33
    120サイズ  58 ÷6  9.66
    130サイズ  60. ÷6  10.0
    140サイズ  61.8 ÷6 10.3


CF: センターフロント(前中心)
CB:センターバック(後ろ中心)

訂正;図中の140サイズの「10.25」は「10.3」の間違いです。


作図の例は 80サイズ、110サイズ、140サイズです。
ウエストベルトの幅は、80サイズで2.0cm、110サイズで2.5cm、140サイズで3.0cmの設定です。
ベルトの幅はお好みで変更してください。持ち出しはすべて3.0cmにしてあります。

★の太線が、スカートのウエスト線と縫い合わせる線です。




ウエストベルトには、周りに1.0cmの縫い代を付けます。
ウエストベルト全体に接着芯を貼るか、表ベルトにだけ接着ベルト芯を貼ります。

左図
後ろファスナーのスカートのウエストベルトは、右スカートのベルトが上側になります。
左スカートに持ち出しを付け、持ち出しが下側になります。
後ろ中心にファスナーを付けたスカートと、ウエストベルトをナカオモテで縫い合わせます。
右図
ベルトの中心線(上段図の−−−−−)でナカオモテにして折り、ベルトの両端にミシン(- - -)をかけます。
表に返して縫い代を折りこみ、ベルト全体にステッチをかけるか、まつり縫いをします。






140サイズの子供用スカートを大人用Mサイズのスカートにサイズ変更


本に実物大型紙を掲載しているパフスリーブドレスのスカートは、
3/4円のサーキュラーを6等分して5枚はぎ(前中心は輪)のスカートにしたものです。
一番大きいサイズの140cmのスカートのパターンにちょっと手を加えるだけで
大人用Mサイズのスカートのパターンを作れます。
ウエスト65cm前後で、スカート丈を90cm以上に出来るので、パニエ着用でスカートの
広がりを考慮に入れても、くるぶしより上くらいの丈のスカートのパターンになります。





140cmサイズのパターンのロング丈(140L)をトレースします。
このパターンが前スカート、脇スカート、後ろスカートの共通のパターンになります。
各スカートは布目の取り方と縫い代の幅が違います。前スカートは輪で取り、布目はa、
脇スカートの布目はb、後ろスカートの布目はc、縫い代はP.41を参照してください。






ウエストサイズの調整です。
スカートのパターンのウエスト線から、同じ寸法(図中の〇)分、下に印をつけます。
この印をつなぎ合わせて、曲線用定規で測ります。
〇の寸法を0.6cmにした場合、印をつないだ曲線は 10.8cmになり、ウエストサイズは×6で64.8cmになります。=A
〇の寸法を0.8cmにした場合、印をつないだ曲線は10.95cmになり、ウエストサイズは×6で65.7cmになります。=B
印をつなぎ合わせた曲線が、新しいウエスト線になります。






スカートの丈の調整です。
サイズを調整した新しいウエストの出来上がり線(印をつないだ曲線)から、
スカートの脇線上で、希望のスカート丈の長さを取ります。
希望の長さに足りなかった分の長さを測り、140Lの裾線から不足分の長さ(図中の●)を
下に印をこまめに付けていきます。印をなだらかにつなげて、新しい裾線にします。

スカートのウエストサイズを変更すると、ベルトのサイズも変更する必要があります。
上の子供用のスカートのウエストベルトと作り方は同じです。
大人用のウエストベルトの幅は3.0cm、ベルトの1/6ずつの合い印の寸法は、
Aの場合10.8cm、Bの場合10.95cm。持ち出しは子供服と同じ3.0cmです。


 念のため。


ほぼ「ズン胴」の子供と違って、大人の女性はウエスト寸法とヒップの寸法に差があります。
体型によってはスカートのウエスト周りが体のラインに合わない場合があると思います。
ウエストラインの縫い代を多めに取って、ウエストベルトをしつけで仮縫いして調整することをお薦めします。



ウエストベルト・スカートの作り方:写真図解

写真図解はmixiに掲載します。サイト画像の容量が足りないので、ここに載せられなくて申し訳ありません。